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Story 01

ネパールにもルーツがある新婦さま。「ネパールでの伝統的な結婚式を映像にも残したい」というご相談。もちろん答えは「Yes」。日本を離れて1週間滞在し、5日間にも及ぶ結婚式をご一緒して残してきました。1日目は新婦が嫁ぐための嫁入り準備の日。2日目は新郎が新婦の家に招かれてお祝い。3日目は、、、というように、それぞれの日に大切な意味が込められた結婚式。

初日、新郎さまが新婦さまのご実家に招かれた時のお婆さまの心から嬉しそうな笑顔が、今でも忘れられません。全身に御守りとなるヘナタトゥーを描く新婦さま。それを微笑ましい表情で暖かく囲うご家族。様々なご縁が繋がり結んでここに全員がいる。目の前に起きていることはすごく奇跡的なことなんだと、レンズを通して感じていました。

Story 02

多くの伝統的な行程を、ひとつひとつ家族みんなで繋げ、重ねていく時間。日本ではなかなか感じられない独特の空気が流れる。

昼は思いっきり泣き、夜はみんなで歌って踊る。一丸となって結ばれたことをお祝いする姿がとても愛おしく、一緒に円に混じりながらひたすらカメラを回しました。落ち着いた雰囲気を味わう時間も、みんなでシンプルに今という時を楽しむ時間も、どのカタチも結婚式の大切な在り方なんだと、お2人とご家族の姿を見て、強く感じました。

Story 03

日本から来られたご家族とご友人とネパールを巡る時間もご一緒して残してきました。こうして"ただのカメラマン"という関係性ではなく、参列する皆さまと近い感覚で旅をご一緒できたことが、私たちにとって最高の財産であり、私たちが表現したい"旅"の在り方です。

"記憶を預かる者"が私たちの哲学であり共通言語。それをお2人とご家族の皆さまと長い時間を共にすることで、噛み締め、体現できたネパールの旅でした。「またいつでも帰っておいで」そう声をかけてくださった皆さま。本当にありがとうございました。またいつか、帰ってきます。

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